月の光の中に舞うヒメボタルの図
月の光。前に書いたように私は月明かりが大好きだ。だから作品には積極的に月明かりを取り入れる。今回アップの作品もそれ。この場所は以前は月の影響を全く受けない真っ暗な場所であった。それが一昨年の台風で斜面の木が倒れ開けてしまった。月は動く。月の動きによって光が当たる場所も変化する。それを考えながら撮影をする。光のコントロールである。
月夜を嫌がる人は多い。それは私に言わせれば、光のコントロールが上手く出来ないからだ。写真の基礎を理解していれば、どうやって撮れるのかが容易に理解出来る。こういった話の時によく聞かれるのは設定数値だ。私は数字が大嫌いだ。講師の仕事をしてる関係上、教える場合には数値を出さざるを得ないので仕方なく数字で説明するが、写真は数字ではないと思っている。数字に囚われると柔軟な対応が出来ない。数字の代わりに頼るのはイメージだ。イメージを描くことによって、どこをどう操作するかが見えてくる。それプラス長年で培った勘である。
ヒメボタルに限らずゲンジボタルもホタルは色々な要因で光の強さが違ってくる。数字でそれを撮ろうとすると、上手くいかないだろう。まずは撮影よりも観察。撮影しながらも常に観察である。光の変化もわかってくるし、ヒメボタルが通過するラインも見えてくる。また、じっくり腰を据えて夜の森を眺め続けることで、自宅での仕上げ作業もそれを頭に浮かばせながら創り上げることが出来るのである。
なので、ここに月夜の設定値を書くなど野暮な事はしない。自分で探ってほしい。その場所その場所で状況、条件が違うのだから、自分で見つけるしかないのである。
本日のまとめ・・・光はコントロールするべし
昨日、一昨日は連日の雨であった。特に昨日は暴風雨。ヒメボタルにとってはかなりダメージがあったと思う。今夜はとりあえず森へ足を運ぶ予定でいるが、数は期待出来そうにない。もうそろそろ終盤。撮れる撮れないよりもヒメボタルがどうなってるかが心配なので様子を見に行きたいと思っている。
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