2020年3月31日火曜日

[千年ぶりに現れた桜] 柔らかな描写で撮る


最高に可愛いコと出会った。
千年に一度現れるかどうかの可愛さ。私はすぐにフォーリンラブ。
既に私のHPコンテンツ「Breath of Nature」にもアップ済み。

このコが佇んでいたのは、池のすぐ側。大樹から伸びた長い枝垂れが池の水面ギリギリまで垂れていた。この日は晴天。いい天気。でも、風が強く吹いて、桜がユラユラと揺れる揺れる。プランプランと。

それを狙ってカメラを構える。レンズは「Voigtlander NOKTON classic 35mm F1.4」。このレンズ、今時のオートフォーカスではなくマニュアルレンズ。つまりピントは手回し。絞りをf1.4の開放に固定して風に揺れるこのコを撮る。被写界深度が狭いので、ピントを合わせるだけでも、至難の業。枝を手で掴むのは邪道。ピント固定で風の揺れに合わせて、身体を前後に揺らせてシャッターを切る。

そんなことをして、ちゃんとこうやってピントジャストで、且つ絵作りもして撮る俺。凄くないか?凄くなくなくないか?十分称賛に値すると言っても過言ではなかろう。行く末は紫綬褒章か国民栄誉賞でも頂こうかと思っている。

この写真を撮れる人は日本では私一人である。と、豪語しておこう。でも、世界には100万人くらいいるかな。と、へりくだる。

とにかく、この柔らかいボケ。この何とも言えない春色のトーンがたまらない。



2020年3月30日月曜日

[雨+桜]



雨の中、傘も差さずにシャッターを切る。

雨じゃなきゃ撮れない絵がある。


[雨の滴] 枝垂れ桜の撮影


雨の日の枝垂れ。

雨が降ってる中、傘も差さずに撮影。晴天の日では撮れない雨ならではの光景がファインダーの中に見えてきます。

雨が枝垂れ桜を伝い、雨粒が大きくなって膨らんで、ポトリと落ちる。そんな光景を長めながら、雨の日の桜撮りを楽しみました。

2020年3月29日日曜日

[蝶の鱗粉の如し]


さて、これは何か?
タイトルに蝶と書いてるから、見れば見るほど蝶の羽に見えるに違いない。そう蝶の羽の表面のクローズアップ写真である。

と、ここで終わると嘘つきになる。簡単に人の言うことを真に受けてはいけない。世の中色々と罠が仕掛けられてるから注意が必要だ。さて、本題に移ろう。これはついさっきアップしたオキザリスの花のラッパ部分。その表面をじっくり見ると細胞壁がギッシリ。光に透かしてみると実に美しい。

道路の路肩の地面に咲いてたオキザリス。きっと、どっかの家から種が飛んで自生してるのであろう。道路沿いに咲いてるから、当然道路の端っこで寝っ転がって撮影する。横を何台もダンプが通り過ぎる。ヒヤヒヤもんだけど、こちとら関係ねー。(というギャグがそいや昔あったな)

ローアングルでの撮影では、最近のカメラは液晶をチルトさせて撮れる。けど、こういった超クローズアップとなると、実際にファインダーをのぞいて、どの面にピントを合わせ、どう切り取るかをコンマ、ミクロン、のさじ加減でマニュアル操作してピントを合わせる。まさに職人技なのである。これが出来るのは私を含めて世界で数人ほどしかいない。(←いや、もっといると思う)

余談になるが、つい先日このレンズをカメラごと野原の斜面でカメラごとオムスビコロリンさせてしまった。当然、傷だらけのローラである。(古いっ)

また話がそれてしまった。
つまり、まあ、そういうことである。

結論・・・傷だらけのローラ

おしまい。

[奥の奥の更に奥に見た謎のキラキラ] 超クローズアップ撮影


黄色いオキザリス。数センチほどの小さい花びら。

雌蘂があって、雄蘂があって、その先の世界は誰も知らない。人類未到達の不思議ワールド。何やら綺麗なキラキラさんがそこにいらっしゃった。大きさにして一つ一つがそれぞれ1ミリ程度。ミクロなマクロ撮影。

世の中にはまだまだ知られざる不思議な世界があるのだ。
と書いたが、専門家は実はこっそり知ってるのかもしれない。
でも私のような一般人には、このキラキラさんに惹かれるのであったとさ。


2020年3月28日土曜日

[すもももももももものうち] 限りなく桜に近い花


おっ、綺麗な白い桜が咲いている。
と、シャッターを切った。

ところが、どうもスモモの花のようである。
梅、桃、桜、このみっつは同じバラ科の植物。
似てるのでぱっと見は違いが判りづらい。

梅は枝に花がつくのでわかる。

やっかいなのが、桃。
とても造りがが桜と似てる。

どちらも綺麗な花だから、愛でるぶんには問題ないのだけれど、
ネットで、これ桜です。と出したりすると間違った情報を拡散させてしまうかもしれない。そうなると責任重大だ。なので、これからはちゃんと調べるように心がける。

満開だったけど、昨日は嵐のような天気だったから散ってしまったかも。このコはまた来年のお楽しみ。



2020年3月27日金曜日

[山桜咲く] 桜撮影スタート


桜パトロールをしに車でぐるぐるしてみた。
山桜発見。昨年発掘した場所。
遠くの山にも山桜が見える。
いよいよ、桜を撮るシーズン到来。


2020年3月25日水曜日

[ナズナアート] アーティスティック撮り


野原にナズナがいっぱい生えてます。
これを、どう料理しようかとファインダーを覗きながらアングル探って見えた世界。

う〜ん、ファンタジー!
ええやんか。

2020年3月24日火曜日

[仏の座] 花撮


ホトケノザ。昨日の投稿の正体はコレ。

春になるとオオイヌノフグリに混じって野原に顔を出す。このコ達。

写真を撮ろうとすると、パラパラしてて絵にしづらい。いつもスルーしてたけど、今年は真っ向勝負で撮ってみた。

既に私のメインサイトの新コーナー「Breath of Nature」にも載せてるので、ご覧頂きたい。


2020年3月22日日曜日

[可憐な青い花]


春が近づくと野原一面に咲く花。
オオイヌノフグリ。

この花が大好きで毎年撮っている。
ちょっとしたライフワーク。

メインサイトBreath of Nature にも既に1カットを掲載した。
他にも色々あるので、載せていこうと思う。



2020年3月21日土曜日

[菜の花畑] 春の訪れ


春の足音が近くなってきた。もう、そろそろ。パチリ。

[木蓮のようなロボ] 花撮り


木蓮の花が咲いていたので、アングルを探し。
そしたら、何となく、マジンガーな部分が見えてきた。
もはやそれは木蓮に見えず、ロボにしか見えない。
世界平和を守るため発進!GO!



2020年3月20日金曜日

[HPリニューアル] TOP画面デザイン一新 来訪お待ちしてます。


ニュースです。私・加藤文雄のメインサイトのTOPを一新。

ず〜っと放置状態であったメインサイト。5年ほど前に一行、二行加えた程度でここ数百年、そのままにほったらかしていた。そんなこともあってか、お仕事の依頼メールの頻度が減った。まあ当たり前だわな。自分のせいだもん。だって人間だもの。

そこで一念発起。と思って数年前にこちらのTOPの表紙のデザインだけ制作した。ここでかつてグラフィックデザイナーだった頃のスキルを発揮。いい感じと、自己満足。で、表紙デザイン完成後、時間はそこで止まってた。また放置。ダメ人間の典型だ。

たまたま当ブログを再開する事で、ネットから遠ざかっていた自分が、以前のネットを駆使していた頃の自分を覚醒させた。・・・かな?でもまだ怪しい。何かわからんけど、急に思い立って何でも無い日にサイトをいじり始めた。

ちなみに自分のサイトのデザインは外注せず、全て私の手による手作り。のっけは簡単なホームページ。段々本格的にやり始めAdobe GoLiveっていうソフト使って本格的に使って構築していたが、なぜかAdobeがGoLiveのアップグレードを終了させてしまう。なわけで私は迷える仔羊となったのであった。

それでもまだ十分使えてたのに、Appleがロゼッタを捨てたので、新しいマシンではソフトが使えなくなってしまった。だから久々に Mac Power Book の電源ON。あれ、動かないぞ。あれ?が、数分経ってからボタン押すとジャーンの起動音。フーッ。焦った。

時代は先に進みレスポンシブルデザインが当然だけど、そんな知識は私にはない。やれる範囲内で昔ながらの手法でそれっぽく作る。それが自分会議で決まった決定事項であった。とにかく創り上げる。今はPCよりもスマホ。特にiPhoneでブラウズする人が圧倒的多数なので、それも考えての制作。恥ずかしながらスマホを持っていない私。代わりに昔のiPod Touchをwifiで繋いでサイトの表示を確認する。同じくiPadでも確認。

なんやかんやで、出来たじゃないか。やった〜!バンザイ!

なもんで、表紙だけなんだけど、自己満足。
数百年放置していたHPだっただけに表紙を変えただけで何だか入学を迎える新入生のような気分だ。これで新しい春を迎えられる。ルンルンである。


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そして新たに「Breath of Nature」をコンテンツに加えた。

ずっ〜と前に渋谷で開催したスライドショーでつけたタイトルのネーミング。
そのワードをここで復活させることにした。

NHKの番組に出演した時に私は「地球写真家」と紹介された。もちろん以前自分がつけた肩書きなんだけど、最近はシンプルに写真家とだけとしてた。また地球写真家としてやってくのもいんじゃない?ともう一人の自分が私に囁いた。

「地球写真家です」と言うと、皆さん宇宙から撮るの?とか、世界各地を飛び回ってるの?とか必ずきかれる。そうじゃなくて、「地球の息吹を感じるような写真を撮る」という理念に基づく由来である。勘違いされぬように、ここに記しておく。

そんな地球写真家が撮る自然をテーマにした「Breath of Nature」。ここでは作品性が高いものをアップしていこうと思っている。さて、続けられるかな。



2020年3月19日木曜日

[枝まみれ] 枝ワールド


枝、枝、枝・・・

とにかく、

枝、枝、枝・・・

そして、

枝、枝、枝・・・



2020年3月18日水曜日

[滲む光] 黄色い水仙を撮ってみた


黄色い水仙。

もう水仙の季節は終わったと思ってたけど、公園に行ったらまだ咲いてるコがいたのでパチリ。意識したのは光。この光滲みがたまらない。う〜ん美しい。

もちろん普通に撮ってるわけではなくレンズにこだわり。
それは前にも紹介しているレンズ Jupiter3 を使って撮っている。正確にはその復刻版の jupiter3+ っていうレンズ。開放描写がたまらない。この光滲みがこのレンズの持ち味でもある。

こちらの作品、ピント面にもこだわってたりする。ピントが蘂だけでなく花びらのエッジにもさりげなくピント。f1.5で中間リング使ってのクローズアップなので、普通の人はピントを合わせられない。なので、大概は三脚や一脚を使うけど、これ、手持ち。


それこそが、私が令和の匠と呼ばれる由縁である。と、豪語。


2020年3月17日火曜日

[空焼けた] 夕焼け小焼け


北の地に沈む夕陽

北海道での撮影終了日。最後の撮影場所でギリギリまで粘る。その時に見た光景。赤く焼けて美しかった。日本のようで日本でないみたい。

この日をもって、北海道をあとにした。

さようなら北海道。

出発から始まり、タンチョウハクチョウキタキツネニャンコ、と色々アップしてきたが、そろそろ桜が咲く頃。

これをもって北海道撮影の旅日記を終了とする。




[求愛ダンス] タンチョウの撮影


求愛ダンス真っ最中。

タンチョウを撮りに行ったのに、その写真を勿体ぶってちょっことしか載せないってのもなんなので、Aカットのカット違いのショットの一枚をアップすることにしました。そのまま眠らせるのも勿体ないしね。

オスとメスによる求愛ダンス。愛と愛のエール交換。

観察してると面白い。例えば、オスが求愛ダンスを懸命に踊ってるにもかかわらず、メス無反応。明らかにスルー、残念。といったシーンもある。そういったシーンを見ると頑張れ!ファイト!と応援したくなる。またそれとは逆に、こんな風にお互いが意気投合して、求愛ダンスをしてるシーンを見ると、こんちくしょー、と焼き餅を焼いたりもする。

この求愛ダンス、撮影する者にとっては美味しい瞬間だ。




2020年3月16日月曜日

[キタキツネとの出会い]


全力で追っかけてくるキタキツネ。


撮影場所を移動中に一匹のキタキツネに出会った。
車をゆっくり静かに止めてもらって、そっと窓を開けて撮影。
キタキツネは逃げることなく、そこから離れずにいたのだが、次の場所での撮影があるので車を発進させた。すると、さっきのキタキツネが後方から一目散に追っかけてきた。

私はその時、助手席に乗っていたので、運転はスタッフにおまかせして、カメラを準備した。でも、シートベルトが邪魔をして窓から身を乗り出して撮れない。イライラ。

仕方なく、レンズをつけたカメラを車後方へ向けてノーファインダー撮影。つまり、勘に頼る。ピントはワイド設定にして、ピント合わせは勘では無理なのでカメラの性能に頼ることにした。何枚か続けて連射。そして液晶チェックすると、そのうちの3カットほどが見事にピントを合わせてくれていた。

このキタキツネ。追っかけてきたというということは人慣れしてるということ。自然とつきあう中では動物とのコンタクトは一定のディスタンスが必要だ。でも、このコは通りかかる車の人からエサを貰っているのであろう。人なつっこそうで、車を止めてナデナデとかしたくなる気持ちになるが、そこは我慢。

スタッフ、「スピード上げていいですか?」
私、「はい、先へ行きましょう」
と言いながら後ろ髪を引かれた。


そんな北海道での思ひ出。







2020年3月15日日曜日

[空撮] ドローン登場


雄阿寒岳が見える広大な雪原でのドローン撮影。

今回のロケではドローンによる空撮も行った。と言っても、タンチョウが集まる場所では飛ばせない。タンチョウやを傷つける可能性があるし、大勢の観光客もいるし許可がまず降りない。そこで人里から離れた場所へ。そこで何を撮ったか?

それは私の姿。私がカメラを構えて撮っているようなシーンを広大な景色を絡めてムービーで録ったのである。何回かテイクを重ねて終了。後でムービーを見せて貰った。おおおっ、カッコイイ〜、ヒューっ。映画スターウォーズの最後の方にあったルークを撮ってるような。

この動画もムービーに収録される予定。仕上がりが楽しみ。


[零下15度] タンチョウの塒


厳寒の明け方に眠りのタンチョウ

今回の北海道ロケで一番キツイ撮影。前日の天気予報では夜の気温がマイナス17度。うひょ〜、冷える。ポカポカな日中からは想像出来ない。出来れば宿でゆっくり寝たい。なのにスタッフから明日早朝撮影行きましょうかの投げかけ。えっ、まさか。

う〜ん。ハイ行きましょうと言ってしまったが、今回のロケでは気温零度前後を想定したウェアしか持って来てなかった。こんなことならカナダグースのダウン着てくるんだったのに。でも仕方ないので、最大限に着込んで明朝4時起床し撮影地に到着。気温は少し暖かくなって零下マイナス15度。ぶるっ。

5時前には三脚を立ててセッティング完了。カメラを覗くと、いるいるタンチョウさんの姿。みんな一本足で寝ている。いつも体幹を鍛えているのであろう。この姿勢で眠るなんて私には出来ない。出来るとしたら王さんくらいであろう(年齢がばれる)

こちらは5時過ぎて光が徐々に当たってきた頃に撮ったカット。数羽が起き始めた。目覚めの始まりである。ここでチャンスを伺いながらパチリ。またパチリ。薄手のカメラマン手袋しかしてないのでシャッターを押す人差し指の感覚がなくなっていく。シャッターボタンに当たってるのかどうかすら感覚がなくなっていった。

やばい。下手したら凍傷になる。そこで、シャッターを押す指を人差し指から中指に変更。これでシャッターが押せる。と思ったのも束の間。中指の感覚がなくなっていく。やばいやばい。薬指にバトンタッチ。そして遂には小指シャッター。嗚呼〜、麻痺地獄。

そんな時にスタッフからホッカイロを頂く。指先に入れて指が生き返る。おお、文明の利器。これで頑張れる。冷えるのは手だけではない。そう、足も。靴はマイナス20度まで耐えるソレルなので最初は余裕だったが、撮影が終了する頃は足先が冷たくなっていた。

朝6:30をもって撮影終了。速攻で宿に戻り、速攻で温泉につかる。身体の芯まで冷え切ってたのがよくわかる。ありがたや温泉。温泉は人類を救うとはよく言ったものだ。温泉は偉大なり。温泉バンザイ。ということで、温泉礼讃で本編を締めくくる。以上。




2020年3月14日土曜日

[続・アイノカタチ]


これもアイノカタチ

ふたつのタンチョウが創り出す美しいフォルム。

前回のアイノカタチよりもアングルを変えて。




2020年3月13日金曜日

[ひだまり猫] ニャンコ撮り


ひなたぼっこしてたニャンコ達

タンチョウの撮影を終えて車に戻る時にすれ違った外国人女性が、
パートナーの男性に向かって「1,2,3,4...five cats!!!」と叫び男性を呼んだ。
えっ、ニャンコ?と、後ろを振り返ると、いたいた。
ひなたぼっこしてる5匹のニャンコ。
女性に便乗して私も撮らせて貰った。

この日は快晴で雲一つ無い天気。
気温も暖かくて、ニャンコの隣で一緒にひなたぼっこした〜い気分。
でも、よそ様の敷地には入れないので望遠レンズ使ってパチリ。

タンチョウ撮影の合間のオフショット。
こんな何気ない光景もほのぼのして私好み。




2020年3月12日木曜日

[飛翔] 青空に舞う白鳥


青空をバックにハクチョウがやって来た。


タンチョウがいるところ、ハクチョウもやってくる。
当然の事ながら、着地地点にはタンチョウとハクチョウが入り混じることになる。
そうなると撮影が難しい。タンチョウを撮ってるのに、手前のハクチョウにピントが合ったりして、悩まされる。タンチョウを被写体として撮るのに、どうやってハクチョウを避けてアングルを探すかを考えて撮らねばならない。

タンチョウ撮影では、そういった意味ではハクチョウは邪魔者扱いなのだが、空を舞うハクチョウの姿はそれはそれで美しい。タンチョウ撮影の合間にハクチョウも撮る。青と白。くちばしの黄色がアクセント。と色彩的にもバランスがいいし、広げた羽の造形がまた美しい。

そうやって、タンチョウの居場所に次から次へとハクチョウがやってくる。タンチョウとハクチョウが入り乱れ、カオスな状態となる。撮影する者としては、撮りづらい状況に頭を抱える。それでもハクチョウは憎めない。ファインダーをのぞくとハクチョウのキュートな顔。タンチョウを美人さんとするならば、差し詰めハクチョウは可愛いコちゃんと言ったところか。

ハクチョウの撮影地はまた別な場所にあるので、今回のロケでは行かなかったけれど、次回のロケはハクチョウ撮影ってのもいいかもな。先方に提案してみることにしよう。



2020年3月11日水曜日

[アイノカタチ]


タンチョウの求愛。


タンチョウのオスとメスの求愛行動の場面を撮影。2月になると北海道で見ることが出来ます。今回はお仕事で北海道へ。地球という惑星にある大阪という国からはるばる何億光年もの時を経て、北海道に着陸。久々に再会したタンチョウ。嬉しくてハグしたかったけど、今はなんでも濃厚接触が地球規模で禁じられてるらしいので、タンチョウを遠目に眺めながら、カメラに望遠レンズをつけて撮影。

以前は南アフリカやアメリカからの外国人の撮影ガイドで数年連続で北海道を訪れていた。その仕事も5年くらい前に止めてしまったので、北海道へはそれ以来だ。そこで私が目にした光景は相変わらずの景色であった。と言いたいところであるが、今年は極端に雪が少ない。道路には雪がなくアスファルトの路面が剥き出しで見えてる状態。こんな冬の北海道は生まれて初めてだ。撮影を行ったこの場所も本来であればもっとふかふかの雪が山盛りに積もってるはずなのに、かなり少ないのがはっきりと見て取れる。まあ地面が出て無いのがせめてもの救いか。

今回は雪が少ないのに加えて、心なしか個体数が少ないような気がした。また日を追うごとに徐々に数が減っていくのが判った。あれあれ?2月いっぱいくらいまでは余裕で求愛行動が見られたはずなのに。と、首をかしげ奇妙に感じながらも、観察をしつつ撮っていった。そしてある日のこと、私が撮影をしている傍らにいた撮影者が地元の観察員らしき方を相手に色々な質問を浴びせまくっていた。それは私が気になっていた事と一致していたので、聞き耳を立てて、ふむふむ、な〜るほどね、へ〜、勉強になるなる。と、盗み聞き。やった、役立つ情報が得られた。ラッキー!

全部書くと、恐らく二千文字は軽く超すと思われるので、詳細は思いっきりはしょる。簡単に一言で言うと、暖冬が影響してるらしい。なので、色々な行動が早まる結果に繋がってるとのこと。撮影の終了日なんか、幼鳥ばかり、それも個体数の数は数えきれるほどに少ないという寂しい状態。子別れの儀式も早まったみたいだし。そんな状況の中でも、なんとか仕事の撮影はそれまでに残せたから良かったものの、これが3月にかかっていたら写真撮れずに手ぶらで北海道を去らねばならなくなるところであった。あぶないあぶない。

今回のお仕事は私がタンチョウを撮影しているところを動画を回して録って貰う。つまり撮る私を録画してもらうというムービー収録。そして、タンチョウの撮り方や色々な撮影に関するアドバイス、テクニック、スタイルなどを次々へとベラベラ喋り倒すといったもの。何度もこういった収録をやってるのだけれど、いつになっても苦手である。なぜならば、喋ってる間があったら無言で被写体に集中したいからだ。でも、お仕事だから真剣にこなす。偉いぞ、自分。受講生の方々が視聴して「いや〜、先生、為になりました」と言われるようなムービーとしたい。

そんなこんなで、北海道で収録を終え、今はもうとっくの大昔に自宅に戻ってきている。数日カメラを置いて身体を休めた後、すぐさま写真チェック、RAW現像処理、セレクト作業に取り掛かる。動物は機関銃のごとく連射で撮影するのが常道。特にの場合は瞬間瞬間で動きが違ってくるので高速シャッターで何千カットも撮る。捨てカット含めたらカット数は1万は超すかも。それを更にふるいにかける。陶芸家が思い道理に焼き上げられなかった器をダメだっ、と次から次へ割っていくように、削除削除。思いきって絞る。

絞って上出来なA作品はお仕事先へ納品。その作業もやっと昨日で終了。データを先方にアップロードしてホッと一息。その後は、先方のスタッフが動画の中に作品を散りばめて編集作業をされる。そしてまたそれを私が全編に目を通してチェックを入れて完成、納品という流れ。完成となるムービーは会員である受講生メンバーに配信され視聴して頂く。配信の予定では来年の冬。なので当然外部の方はムービーを観ることが出来ない。あら残念。沢山の方に観て頂きたい。けど、お仕事だからね。気になる方はご入会を!と軽く宣伝。あくまで軽くね。囁き。

今回の作品は正直なところBカット。それをスクエアにクロップして、モノクロに。タンチョウの頭のてっぺんにある赤のみカラーのみ色残ししてアクセント。そのあとグロー処理とマット処理。後処理を施すことによって、作品性を高め、Aカットに近づくようにレタッチ。撮影後のこういった絵作りの作業も色んな表現が出来て楽しい。

最後に、「アイノカタチ」・・・このワードで検索してブログを見に来られた方もいるかもしれない。「あのね 大好きだよ・・・」で始まるヤツね。おや、偶然の一致。奇遇だなあ。・・・ということではない。もちろん某MISIAの曲のタイトル。自分がよく聴いてるから、タイトルはコレしかないと即決!余談であるが歌詞をフルで書き写して公開したりするのは違法である。歌詞にも著作権があるからね。これ意外と知らない人が多い。写真という著作権に関わる仕事なので、著作権やら所有権やら意匠権やら、一般人よりそれなりの知識はあったりする。ワンフレーズだけなら某JASRACも許してくれるかな。許しを請う代わりに本人に貢献とエールの込めてリンクを張っておこう。某MISIA official siteはコチラ

あれ、タンチョウの話してたら話がそれてしまった。まとめとなる結論がソレかい?と突っ込まれるのは承知のこと。まあ、私にはよくありがちな事だ。どうかこんな私を許し給え。

そんなわけで、しばらく3月に入ってからはほぼ事務所に缶詰作業引き籠もりだったので、今日は久々にカメラ持って何か撮りにでも出るとするかな。北海道ネタはまだ色々あるから、当ブログはしばらくは北海道気分に浸りながら引っ張ることにしよう。

では皆さん、良い愛を!

・・・Be Continued




2020年3月10日火曜日

[棒立ち] やる気の無いタンチョウを激写


ただそこに立ってるだけ。
何をする事もなく棒立ち。
君は置物なのか?
それとも時間が止まってるのか?
と、つっこみたくなる。

写真を撮るのに、この状態が続くと困る。普通なら、撮らない。けど、ただ眺めるだけなのも、と思ってシャッターを切った。何かアクションを起こすのか。しばらく待つと歩き出した。でもまた、そこで棒立ち。私もカメラを構えたまま棒立ち。嗚呼。

なので、この場所を離れて別の個体を探しに移動したのであったとさ。



2020年3月9日月曜日

[白鳥]


雪原を歩く白鳥。
トコトコ、トコトコ。
可愛い。

ハクチョウを撮ってるけど、歩く姿はアヒルっぽい。
ハクチョウとアヒルは親戚だと勝手に思っている。



2020年3月8日日曜日

[へんちくりん] 世にも奇妙な写真



へんちくりん写真が好き。

前にも使って遊んでた Lomogon 2.5/32 をバッグに忍ばせてきたので、ワークショップの合間にへんちくりん撮り。パチリ。

具体的に何がどうなってるのか。写真を趣味でやってる人は気がつくと思う。それはピント。ピントがずっと向こうに見える山脈に合ってるし、手前の梅の花にもピントが合っている。きっと絞りを思いっきりf22くらいに絞って撮ってるんじゃないの?ってか。

ブー。ハズレ。絞りはf2.5で開放。「えっ、なんでやねん?」という声がモニター画面の向こうから聞こえた。奥にも手前にもピントがきてる。どういうこっちゃ?とね。写真に詳しい人なら判ったはず。レンズをチルトして撮ってるのである。普通に絞り開放で撮ると、山あるいは梅の花どちらかがボケる。そうならないように、ピント面を斜めにして両方にピントがくるように撮影している。判ったかな。

なので、下の梅の影は大きくぼけている。という摩訶不可思議な写真。殿の写真のお遊び、お戯れ。写真に遊び心は大切。そうやってまたへんちくりん写真製造に日々勤しむのであったとさ。

梅のカットはまだまだあるのだけれど、いい加減切りが無いのでブログに上げるのは今日でストップ。明日からは北海道で撮ったスナップに切り替えて気分一新だっ。




[吹雪の中の一本梅] 撮影というより修行かも


猛吹雪の中で一本梅を撮る。

ワークショップ前日に現地を下見。朝から夕方までワークショップをどう組むかを梅林を撮影しながら歩いた。

そしたら、突然の雹、霰、霙、雪、雨。おまけに強風という特典付き。

これはツライ、キツイ、キビシー
例えて言うならば、滝修行のようなもので、全身雨でグッショリ濡れた上に強風を当てられるという罰ゲームみたいな。雨の中に雹、霰、霙、雪が混じり、顔に当たって痛い。これもまた修行。思わず般若心経でも唱えたくなる。南無〜

が、こんな厳しい条件下の中での撮影は逆に燃える。アドレナリンの方が勝ってしまうのである。観光客のほとんどが屋根のある場所に避難してても、私は傘も差さずに撮影する。突風に煽られてカメラがブレブレになりそうな時は近くの鉄柱に身体をくっつけ固定してシャッターを押す。鉄柱の冷たさがジャンパーを着てるのにジンジン伝わってくる。

そんな中、一本だけポツンと佇む一本梅。周りに他の梅は見当たらず、このコだけがそこに鎮座していた。ビュービューと吹く風に雪が混じり、厚い雲に覆われて薄暗くなった。チャンス到来。ここで会ったが100年目。何枚も続けてシャッターを切る。その中の一枚がこちら。

周辺減光など手を加えていないのに、梅周囲が暗くなり、主役の一本梅が浮かび上がった。とても印象的な一枚。他のカットもあるけど、雪と梅周りの背景も写ってる。この1枚のみ何故か不思議な雰囲気。天から与え給えしギフトである。

「逆境こそがチャンス」と時々耳にするが、まさにこの日がそれであった。撮影中は夢中なのでアドレナリンが出て寒さは半減するが、撮影終了して車に戻ったら、全身濡れ鼠である。宿へ直行し、チェックインして荷物置いたら、速攻で温泉にダイブ。

身体の芯まで冷えていたので、猫肌の私には珍しく長風呂。あったかい湯が身に染みる。あらゆる毛穴から温泉に含有されてる成分を吸収しまくることで、冷え切った肉体を本来の姿に復元することが出来た。

ワークショップでは参加されてる生徒さんに作例をお見せしながら説明をするのだけど、ワークショップ当日は快晴。こちらのカットを作例として見て貰っても、快晴下では撮れまへん。なので、別の切り口で標準、中望遠、マクロ。時には広角。色々なレンズを使って梅を被写体にしてチャレンジして貰いました。

昨今のコロナの影響もあって、全員マスク持参でのワークショップ。これが撮りづらいのなんの。正直邪魔。マスクの上から自分の息が蒸気となって、カメラのファインダーを直撃。なんかふんわりしてファンタジーなソフトフォーカスがかかってる〜となり、遂には真っ白になってファインダーが曇って、小指で拭き拭き。

ワークショップは生徒さん全員を見ないといけないので大変だけど楽しい。やっぱり、交流しながらのアドバイスのほうが、生徒さんにも直にストレートに伝わるから好きだ。

今日日曜日は朝からあいにくの雨。今日は修行はしない。北海道で撮影した沢山ある写真データの現像作業をチマチマ処理していく。自宅兼事務所に引きこもって誰にも会わず、コロナにも出会わず、黙々と作業することにしよう。



2020年3月7日土曜日

[撮影スタイル] アングルにも色々の話


昨日3/6はワークショップのお仕事
生徒さん率いて、梅の撮影。手前右の赤いジャケット着た人物が私です。

ご覧のように仰向けに寝っ転がっての撮影。こんなスタイルで結構撮っています。背後には生徒さん達がしゃがんで撮影していますが、そうやって煽って撮るってのも青空を大きく取り入れて撮る時に有効。更に最大限に青を活かすには、寝っ転がり作戦です。

客観的に見ると、変な人ですが、実際にこうやって撮ると普段見慣れないアングルが見えてきます。梅や枝、幹のライン。そんな自然の形がよく見える。また何より寝て青空を見ると気持ちが良い。高揚感にも繋がります。

さすがに雨で地面が濡れてる時はこんな撮影スタイルはやりませんが、乾いた地面であれば、積極的に寝っ転がって見て下さい。面白い発見がそこにあります。

ワークショップは朝一から夕刻の閉園まで目一杯時間をたっぷり使って行いました。色々な写真が撮れたので、数カットまたブログにアップしようと思っています。

ブログの流れでいくと、北海道の地を訪れ、北海道ならではの雪景色ネタをアップとなるはずなのに、「えっ、また梅?」とガッカリかもしれませんが、このブログは好き勝手やっていく方針なので、北海道での写真は後回し。梅ワールド再び。



2020年3月6日金曜日

[タンチョウ] 今回の撮影の目的


今回、北の地に赴いた目的は、タンチョウ。
これを撮りにやって来た。

以前、外国人を相手に撮影ガイドをやってた頃があり、
講師のお仕事でワークショップの下見を兼ねた
動画ロケ。私が実際に撮影しているシーンを録ってもらい
編集したものを後日、生徒さんに観て貰う用。

こちらはBカットなので、アップしたが、
Aカットはまだ勝手に掲載出来ない。
撮影にはAカット、Bカットがあって、Aカットはバッチリな特上作品。
これは仕事で使われる。Bカットはまあまあ平均以上は撮れてるけど、そこそこな作品。

Bカットやオフショットになるが、こちらのブログにはそんな写真をチョコチョコと紹介していきたいと思っている。



2020年3月5日木曜日

[北の大地] 大気圏シリーズ完結編


長い旅路を経て下界へ降り立つ。
到着した場所は北海道の釧路。
真っ白な世界。のはずが、今年は雪が少ない。
うむむむむ。

大気圏シリーズ
好評につきDVDボックスとして発売されるとか、されないとか。

久々の北海道なりにけり。


2020年3月3日火曜日

[着陸地点へ向けて] 大気圏シリーズ episode5


我が艇は、高度を下げて、徐々に下降を始めました。
目指す地は・・・
つづく


まだ引っ張るか。
ええ加減長いので、次回はいよいよ大気圏シリーズの最終回。



2020年3月2日月曜日

[富士山] 大気圏シリーズ episode4


何と言っても、やっぱり富士山だね。

大気圏シリーズ episode1

大気圏シリーズ episode2

大気圏シリーズ episode3

つづく・・・えっ、まだ?



[浪漫飛行] 大気圏シリーズ episode3


モンブラン上空通過
いや、ロッキー山脈?
ピレネー?
知らね〜

何度も見てる山なれど、何山なのかわからない謎の山脈である。
まだまだ地球には未知の領域が存在するのである。私だけがそう思ってるだけかもしれないが。それにしても冬の空気は澄んでいるので、大気圏の青が尚一層際立って写る。

大気圏シリーズまだ続きます。








[Starship] 大気圏空間に見た光景


・・・昨日の続き
アルプスを眺めていたら、大気圏空間にスターシップを発見したので、すかさず撮影。
きっとこれから宇宙空間へと向かうに違いないと確信した。
良い旅を。Von voyage!!!


2020年3月1日日曜日

[宇宙へ] 大気圏から見た地球の撮影



大気圏から撮影しました。
どんどん地球が遠ざかります。
身体にGを感じます。

宇宙船の窓から、夢中でシャッターを切りました。
「地球は青かった」と語った宇宙飛行士の言葉が脳裏をかすめます。確かに青い。青に満ちた地球。何度見ても美しく飽きる事はありません。

昨日まで私のブログには梅などの地球上の植物がつけるをアップしていきましたが、3月になったことですし、ちょっと気分を変えて地球写真。

私は地球が好きなので、宇宙船に乗ると必ず窓際のシートを予約します。窓際が空いてないと地球が撮れずにイライラするので、わざわざ後発の便にします。これ、こだわり。

以前は宇宙船の発射の時は電子機器の使用が認められない時期がありました。仕方なく宇宙船に乗り込む際にはフィルムカメラを持ち込んで、フィルムで撮影していた記憶があります。現在はデジタルカメラで幾らでも撮って構わないので、いい時代になりました。

宇宙船が発射されてから、あっという間に地上へ降りたので、束の間の地球撮影でしたが、それなりに満喫させて貰いました。いつか地球以外にも木星や土星、あるいはM78星雲にも出かけて写真撮影したいと思っています。




*ちなみに以前TVに出演した時には「地球写真家・加藤文雄」と紹介されましたが、こういった地球の写真を撮るから「地球写真家」なのではありません。地球の息吹を感じる写真を撮っているので「地球写真家」です。よく誤解されるので注釈を添えておきます。