2020年3月15日日曜日

[零下15度] タンチョウの塒


厳寒の明け方に眠りのタンチョウ

今回の北海道ロケで一番キツイ撮影。前日の天気予報では夜の気温がマイナス17度。うひょ〜、冷える。ポカポカな日中からは想像出来ない。出来れば宿でゆっくり寝たい。なのにスタッフから明日早朝撮影行きましょうかの投げかけ。えっ、まさか。

う〜ん。ハイ行きましょうと言ってしまったが、今回のロケでは気温零度前後を想定したウェアしか持って来てなかった。こんなことならカナダグースのダウン着てくるんだったのに。でも仕方ないので、最大限に着込んで明朝4時起床し撮影地に到着。気温は少し暖かくなって零下マイナス15度。ぶるっ。

5時前には三脚を立ててセッティング完了。カメラを覗くと、いるいるタンチョウさんの姿。みんな一本足で寝ている。いつも体幹を鍛えているのであろう。この姿勢で眠るなんて私には出来ない。出来るとしたら王さんくらいであろう(年齢がばれる)

こちらは5時過ぎて光が徐々に当たってきた頃に撮ったカット。数羽が起き始めた。目覚めの始まりである。ここでチャンスを伺いながらパチリ。またパチリ。薄手のカメラマン手袋しかしてないのでシャッターを押す人差し指の感覚がなくなっていく。シャッターボタンに当たってるのかどうかすら感覚がなくなっていった。

やばい。下手したら凍傷になる。そこで、シャッターを押す指を人差し指から中指に変更。これでシャッターが押せる。と思ったのも束の間。中指の感覚がなくなっていく。やばいやばい。薬指にバトンタッチ。そして遂には小指シャッター。嗚呼〜、麻痺地獄。

そんな時にスタッフからホッカイロを頂く。指先に入れて指が生き返る。おお、文明の利器。これで頑張れる。冷えるのは手だけではない。そう、足も。靴はマイナス20度まで耐えるソレルなので最初は余裕だったが、撮影が終了する頃は足先が冷たくなっていた。

朝6:30をもって撮影終了。速攻で宿に戻り、速攻で温泉につかる。身体の芯まで冷え切ってたのがよくわかる。ありがたや温泉。温泉は人類を救うとはよく言ったものだ。温泉は偉大なり。温泉バンザイ。ということで、温泉礼讃で本編を締めくくる。以上。




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