2020年6月19日金曜日

[記憶を記録に残す] 雨の日のヒメボタル日誌



雨の日の情景


今シーズンは雨でも撮影した日がある。大抵の人は雨天での撮影を嫌がるが、雨の日は雨の日ならではのシーンが観れるので私は積極的に雨の日を選んで撮影したりする。


ここは昨日のラストの撮影日に選んだ場所。自分の中では三角倒木と呼んでいる。一昨年2018年の台風によって現れたポイント。昨年からここをお気に入りの撮影場所として、今年もまたここで撮影を行った。前にも書いたように定点撮影である。


ここに撮りに来る人は殆どいない。理由は、肝心のヒメボタルがあまり飛ばないから。でも条件次第で舞う日もある。その条件は秘密事項なので、ここでは述べない。ちなみにこの日は条件を満たす日と推測したので、撮影を敢行し見事的中した。しかも雨降る靄が立ちこめる中であったため幻想的な図となった。


この光景を作品として、また記憶として記録に残す。その理由もあって今年はここで沢山のカメラを使い沢山のカットを撮影した。その意味するところ・・・


薄暗くて判りづらいと思うが、この三角を形成する左右の倒木両方に赤いテープが巻かれている。昨年には巻かれていなかった。テープされた意味。それは伐採されるということ。つまり、来年ここに再び訪れた時には無くなってしまっている可能性が高いのである。


約20年、この森の変化を見ながら撮影を続けているが、色々な景色が現れては消え、また新たに出現し、また消えていく。見守っては見送ってきた。自然故の淘汰なのだから、仕方が無い事である。自然に限らず全てに於いて、「永遠」という言葉は無い。いつかは終わる日が来るのである。


そう考えると、この風景がとても愛おしく感じる。愛すべき場所。そんなことを想いながら、これからも記憶に残るようにと、記録として残した。



本日のまとめ・・・記憶を記録に残す



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