古典レンズで撮る。
Long Long time ago...
むかーし、昔、あるところにルドルフさん(Dr. Paul Rudolph 1858-1935)という方がいたそうな。レンズ開発に多大に貢献した、どえりゃあエライ人である。おいらと並ぶくらいに偉い。
そのルドルフさんアナスティグマートレンズ(Anastigmat lens)というのを作った。非点収差と像面湾曲を補正したレンズで、当時いろんな国で作られてる。
ちなみに今回のレンズはネット検索しても、ヒットしない。得体が知れないクラシックレンズ。
L'acour Berthlot Eurygraphe Anast 120mm F4
銘板にあるBerthlotというワードから推測するとフランス製。多分ね。
製造は1800年代終わり頃から1900年代初頭。おそらく。
それを改造して、ソニーのミラーレスカメラに装着して撮る。令和の匠と言われる俺の手によって、現代に蘇る。壮大なレンズ改造プロジェクトなのだ。
被写体の藤の花。光が当たって、ハロやフレアが盛り沢山。コーティングされてないレンズなので、レンズ内の光の乱反射によって、全体が白っぽくなる。それが味なのぢゃ。現代レンズだとコーティング技術によって、こうはならぬ。古典レンズならではの描写。
ところで、ニュース見ると観光名所の藤棚が丸刈りされたとのこと。コロナで人が集まらぬ配慮。残念だね。
この撮影場所は俺一人。百年に一度、竹取の翁が現れるだけ。
それももう終盤だ。今週末で撮影仕舞いかな。
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