2020年3月11日水曜日

[アイノカタチ]


タンチョウの求愛。


タンチョウのオスとメスの求愛行動の場面を撮影。2月になると北海道で見ることが出来ます。今回はお仕事で北海道へ。地球という惑星にある大阪という国からはるばる何億光年もの時を経て、北海道に着陸。久々に再会したタンチョウ。嬉しくてハグしたかったけど、今はなんでも濃厚接触が地球規模で禁じられてるらしいので、タンチョウを遠目に眺めながら、カメラに望遠レンズをつけて撮影。

以前は南アフリカやアメリカからの外国人の撮影ガイドで数年連続で北海道を訪れていた。その仕事も5年くらい前に止めてしまったので、北海道へはそれ以来だ。そこで私が目にした光景は相変わらずの景色であった。と言いたいところであるが、今年は極端に雪が少ない。道路には雪がなくアスファルトの路面が剥き出しで見えてる状態。こんな冬の北海道は生まれて初めてだ。撮影を行ったこの場所も本来であればもっとふかふかの雪が山盛りに積もってるはずなのに、かなり少ないのがはっきりと見て取れる。まあ地面が出て無いのがせめてもの救いか。

今回は雪が少ないのに加えて、心なしか個体数が少ないような気がした。また日を追うごとに徐々に数が減っていくのが判った。あれあれ?2月いっぱいくらいまでは余裕で求愛行動が見られたはずなのに。と、首をかしげ奇妙に感じながらも、観察をしつつ撮っていった。そしてある日のこと、私が撮影をしている傍らにいた撮影者が地元の観察員らしき方を相手に色々な質問を浴びせまくっていた。それは私が気になっていた事と一致していたので、聞き耳を立てて、ふむふむ、な〜るほどね、へ〜、勉強になるなる。と、盗み聞き。やった、役立つ情報が得られた。ラッキー!

全部書くと、恐らく二千文字は軽く超すと思われるので、詳細は思いっきりはしょる。簡単に一言で言うと、暖冬が影響してるらしい。なので、色々な行動が早まる結果に繋がってるとのこと。撮影の終了日なんか、幼鳥ばかり、それも個体数の数は数えきれるほどに少ないという寂しい状態。子別れの儀式も早まったみたいだし。そんな状況の中でも、なんとか仕事の撮影はそれまでに残せたから良かったものの、これが3月にかかっていたら写真撮れずに手ぶらで北海道を去らねばならなくなるところであった。あぶないあぶない。

今回のお仕事は私がタンチョウを撮影しているところを動画を回して録って貰う。つまり撮る私を録画してもらうというムービー収録。そして、タンチョウの撮り方や色々な撮影に関するアドバイス、テクニック、スタイルなどを次々へとベラベラ喋り倒すといったもの。何度もこういった収録をやってるのだけれど、いつになっても苦手である。なぜならば、喋ってる間があったら無言で被写体に集中したいからだ。でも、お仕事だから真剣にこなす。偉いぞ、自分。受講生の方々が視聴して「いや〜、先生、為になりました」と言われるようなムービーとしたい。

そんなこんなで、北海道で収録を終え、今はもうとっくの大昔に自宅に戻ってきている。数日カメラを置いて身体を休めた後、すぐさま写真チェック、RAW現像処理、セレクト作業に取り掛かる。動物は機関銃のごとく連射で撮影するのが常道。特に鳥の場合は瞬間瞬間で動きが違ってくるので高速シャッターで何千カットも撮る。捨てカット含めたらカット数は1万は超すかも。それを更にふるいにかける。陶芸家が思い道理に焼き上げられなかった器をダメだっ、と次から次へ割っていくように、削除削除。思いきって絞る。

絞って上出来なA作品はお仕事先へ納品。その作業もやっと昨日で終了。データを先方にアップロードしてホッと一息。その後は、先方のスタッフが動画の中に作品を散りばめて編集作業をされる。そしてまたそれを私が全編に目を通してチェックを入れて完成、納品という流れ。完成となるムービーは会員である受講生メンバーに配信され視聴して頂く。配信の予定では来年の冬。なので当然外部の方はムービーを観ることが出来ない。あら残念。沢山の方に観て頂きたい。けど、お仕事だからね。気になる方はご入会を!と軽く宣伝。あくまで軽くね。囁き。

今回の作品は正直なところBカット。それをスクエアにクロップして、モノクロに。タンチョウの頭のてっぺんにある赤のみカラーのみ色残ししてアクセント。そのあとグロー処理とマット処理。後処理を施すことによって、作品性を高め、Aカットに近づくようにレタッチ。撮影後のこういった絵作りの作業も色んな表現が出来て楽しい。

最後に、「アイノカタチ」・・・このワードで検索してブログを見に来られた方もいるかもしれない。「あのね 大好きだよ・・・」で始まるヤツね。おや、偶然の一致。奇遇だなあ。・・・ということではない。もちろん某MISIAの曲のタイトル。自分がよく聴いてるから、タイトルはコレしかないと即決!余談であるが歌詞をフルで書き写して公開したりするのは違法である。歌詞にも著作権があるからね。これ意外と知らない人が多い。写真という著作権に関わる仕事なので、著作権やら所有権やら意匠権やら、一般人よりそれなりの知識はあったりする。ワンフレーズだけなら某JASRACも許してくれるかな。許しを請う代わりに本人に貢献とエールの込めてリンクを張っておこう。某MISIA official siteはコチラ。

あれ、タンチョウの話してたら話がそれてしまった。まとめとなる結論がソレかい?と突っ込まれるのは承知のこと。まあ、私にはよくありがちな事だ。どうかこんな私を許し給え。

そんなわけで、しばらく3月に入ってからはほぼ事務所に缶詰作業引き籠もりだったので、今日は久々にカメラ持って何か撮りにでも出るとするかな。北海道ネタはまだ色々あるから、当ブログはしばらくは北海道気分に浸りながら引っ張ることにしよう。

では皆さん、良い愛を!

・・・Be Continued




2020年3月10日火曜日

[棒立ち] やる気の無いタンチョウを激写


ただそこに立ってるだけ。
何をする事もなく棒立ち。
君は置物なのか?
それとも時間が止まってるのか?
と、つっこみたくなる。

写真を撮るのに、この状態が続くと困る。普通なら、撮らない。けど、ただ眺めるだけなのも、と思ってシャッターを切った。何かアクションを起こすのか。しばらく待つと歩き出した。でもまた、そこで棒立ち。私もカメラを構えたまま棒立ち。嗚呼。

なので、この場所を離れて別の個体を探しに移動したのであったとさ。



2020年3月9日月曜日

[白鳥]


雪原を歩く白鳥。
トコトコ、トコトコ。
可愛い。

ハクチョウを撮ってるけど、歩く姿はアヒルっぽい。
ハクチョウとアヒルは親戚だと勝手に思っている。



2020年3月8日日曜日

[へんちくりん] 世にも奇妙な写真



へんちくりん写真が好き。

前にも使って遊んでた Lomogon 2.5/32 をバッグに忍ばせてきたので、ワークショップの合間にへんちくりん撮り。パチリ。

具体的に何がどうなってるのか。写真を趣味でやってる人は気がつくと思う。それはピント。ピントがずっと向こうに見える山脈に合ってるし、手前の梅の花にもピントが合っている。きっと絞りを思いっきりf22くらいに絞って撮ってるんじゃないの?ってか。

ブー。ハズレ。絞りはf2.5で開放。「えっ、なんでやねん?」という声がモニター画面の向こうから聞こえた。奥にも手前にもピントがきてる。どういうこっちゃ?とね。写真に詳しい人なら判ったはず。レンズをチルトして撮ってるのである。普通に絞り開放で撮ると、山あるいは梅の花どちらかがボケる。そうならないように、ピント面を斜めにして両方にピントがくるように撮影している。判ったかな。

なので、下の梅の影は大きくぼけている。という摩訶不可思議な写真。殿の写真のお遊び、お戯れ。写真に遊び心は大切。そうやってまたへんちくりん写真製造に日々勤しむのであったとさ。

梅のカットはまだまだあるのだけれど、いい加減切りが無いのでブログに上げるのは今日でストップ。明日からは北海道で撮ったスナップに切り替えて気分一新だっ。




[吹雪の中の一本梅] 撮影というより修行かも


猛吹雪の中で一本梅を撮る。

ワークショップ前日に現地を下見。朝から夕方までワークショップをどう組むかを梅林を撮影しながら歩いた。

そしたら、突然の雹、霰、霙、雪、雨。おまけに強風という特典付き。

これはツライ、キツイ、キビシー
例えて言うならば、滝修行のようなもので、全身雨でグッショリ濡れた上に強風を当てられるという罰ゲームみたいな。雨の中に雹、霰、霙、雪が混じり、顔に当たって痛い。これもまた修行。思わず般若心経でも唱えたくなる。南無〜

が、こんな厳しい条件下の中での撮影は逆に燃える。アドレナリンの方が勝ってしまうのである。観光客のほとんどが屋根のある場所に避難してても、私は傘も差さずに撮影する。突風に煽られてカメラがブレブレになりそうな時は近くの鉄柱に身体をくっつけ固定してシャッターを押す。鉄柱の冷たさがジャンパーを着てるのにジンジン伝わってくる。

そんな中、一本だけポツンと佇む一本梅。周りに他の梅は見当たらず、このコだけがそこに鎮座していた。ビュービューと吹く風に雪が混じり、厚い雲に覆われて薄暗くなった。チャンス到来。ここで会ったが100年目。何枚も続けてシャッターを切る。その中の一枚がこちら。

周辺減光など手を加えていないのに、梅周囲が暗くなり、主役の一本梅が浮かび上がった。とても印象的な一枚。他のカットもあるけど、雪と梅周りの背景も写ってる。この1枚のみ何故か不思議な雰囲気。天から与え給えしギフトである。

「逆境こそがチャンス」と時々耳にするが、まさにこの日がそれであった。撮影中は夢中なのでアドレナリンが出て寒さは半減するが、撮影終了して車に戻ったら、全身濡れ鼠である。宿へ直行し、チェックインして荷物置いたら、速攻で温泉にダイブ。

身体の芯まで冷えていたので、猫肌の私には珍しく長風呂。あったかい湯が身に染みる。あらゆる毛穴から温泉に含有されてる成分を吸収しまくることで、冷え切った肉体を本来の姿に復元することが出来た。

ワークショップでは参加されてる生徒さんに作例をお見せしながら説明をするのだけど、ワークショップ当日は快晴。こちらのカットを作例として見て貰っても、快晴下では撮れまへん。なので、別の切り口で標準、中望遠、マクロ。時には広角。色々なレンズを使って梅を被写体にしてチャレンジして貰いました。

昨今のコロナの影響もあって、全員マスク持参でのワークショップ。これが撮りづらいのなんの。正直邪魔。マスクの上から自分の息が蒸気となって、カメラのファインダーを直撃。なんかふんわりしてファンタジーなソフトフォーカスがかかってる〜となり、遂には真っ白になってファインダーが曇って、小指で拭き拭き。

ワークショップは生徒さん全員を見ないといけないので大変だけど楽しい。やっぱり、交流しながらのアドバイスのほうが、生徒さんにも直にストレートに伝わるから好きだ。

今日日曜日は朝からあいにくの雨。今日は修行はしない。北海道で撮影した沢山ある写真データの現像作業をチマチマ処理していく。自宅兼事務所に引きこもって誰にも会わず、コロナにも出会わず、黙々と作業することにしよう。



2020年3月7日土曜日

[撮影スタイル] アングルにも色々の話


昨日3/6はワークショップのお仕事。
生徒さん率いて、梅の撮影。手前右の赤いジャケット着た人物が私です。

ご覧のように仰向けに寝っ転がっての撮影。こんなスタイルで結構撮っています。背後には生徒さん達がしゃがんで撮影していますが、そうやって煽って撮るってのも青空を大きく取り入れて撮る時に有効。更に最大限に青を活かすには、寝っ転がり作戦です。

客観的に見ると、変な人ですが、実際にこうやって撮ると普段見慣れないアングルが見えてきます。梅や枝、幹のライン。そんな自然の形がよく見える。また何より寝て青空を見ると気持ちが良い。高揚感にも繋がります。

さすがに雨で地面が濡れてる時はこんな撮影スタイルはやりませんが、乾いた地面であれば、積極的に寝っ転がって見て下さい。面白い発見がそこにあります。

ワークショップは朝一から夕刻の閉園まで目一杯時間をたっぷり使って行いました。色々な写真が撮れたので、数カットまたブログにアップしようと思っています。

ブログの流れでいくと、北海道の地を訪れ、北海道ならではの雪景色ネタをアップとなるはずなのに、「えっ、また梅?」とガッカリかもしれませんが、このブログは好き勝手やっていく方針なので、北海道での写真は後回し。梅ワールド再び。



2020年3月6日金曜日

[タンチョウ] 今回の撮影の目的


今回、北の地に赴いた目的は、タンチョウ。
これを撮りにやって来た。

以前、外国人を相手に撮影ガイドをやってた頃があり、
講師のお仕事でワークショップの下見を兼ねた
動画ロケ。私が実際に撮影しているシーンを録ってもらい
編集したものを後日、生徒さんに観て貰う用。

こちらはBカットなので、アップしたが、
Aカットはまだ勝手に掲載出来ない。
撮影にはAカット、Bカットがあって、Aカットはバッチリな特上作品。
これは仕事で使われる。Bカットはまあまあ平均以上は撮れてるけど、そこそこな作品。

Bカットやオフショットになるが、こちらのブログにはそんな写真をチョコチョコと紹介していきたいと思っている。



2020年3月5日木曜日

[北の大地] 大気圏シリーズ完結編


長い旅路を経て下界へ降り立つ。
到着した場所は北海道の釧路。
真っ白な世界。のはずが、今年は雪が少ない。
うむむむむ。

大気圏シリーズ
好評につきDVDボックスとして発売されるとか、されないとか。

久々の北海道なりにけり。


2020年3月3日火曜日

[着陸地点へ向けて] 大気圏シリーズ episode5


我が艇は、高度を下げて、徐々に下降を始めました。
目指す地は・・・
つづく


まだ引っ張るか。
ええ加減長いので、次回はいよいよ大気圏シリーズの最終回。



2020年3月2日月曜日

[富士山] 大気圏シリーズ episode4


何と言っても、やっぱり富士山だね。

大気圏シリーズ episode1

大気圏シリーズ episode2

大気圏シリーズ episode3

つづく・・・えっ、まだ?



[浪漫飛行] 大気圏シリーズ episode3


モンブラン上空通過
いや、ロッキー山脈?
ピレネー?
知らね〜

何度も見てる山なれど、何山なのかわからない謎の山脈である。
まだまだ地球には未知の領域が存在するのである。私だけがそう思ってるだけかもしれないが。それにしても冬の空気は澄んでいるので、大気圏の青が尚一層際立って写る。

大気圏シリーズまだ続きます。








[Starship] 大気圏空間に見た光景


・・・昨日の続き
アルプスを眺めていたら、大気圏空間にスターシップを発見したので、すかさず撮影。
きっとこれから宇宙空間へと向かうに違いないと確信した。
良い旅を。Von voyage!!!


2020年3月1日日曜日

[宇宙へ] 大気圏から見た地球の撮影



大気圏から撮影しました。
どんどん地球が遠ざかります。
身体にGを感じます。

宇宙船の窓から、夢中でシャッターを切りました。
「地球は青かった」と語った宇宙飛行士の言葉が脳裏をかすめます。確かに青い。青に満ちた地球。何度見ても美しく飽きる事はありません。

昨日まで私のブログには梅などの地球上の植物がつける花をアップしていきましたが、3月になったことですし、ちょっと気分を変えて地球写真。

私は地球が好きなので、宇宙船に乗ると必ず窓際のシートを予約します。窓際が空いてないと地球が撮れずにイライラするので、わざわざ後発の便にします。これ、こだわり。

以前は宇宙船の発射の時は電子機器の使用が認められない時期がありました。仕方なく宇宙船に乗り込む際にはフィルムカメラを持ち込んで、フィルムで撮影していた記憶があります。現在はデジタルカメラで幾らでも撮って構わないので、いい時代になりました。

宇宙船が発射されてから、あっという間に地上へ降りたので、束の間の地球撮影でしたが、それなりに満喫させて貰いました。いつか地球以外にも木星や土星、あるいはM78星雲にも出かけて写真撮影したいと思っています。




*ちなみに以前TVに出演した時には「地球写真家・加藤文雄」と紹介されましたが、こういった地球の写真を撮るから「地球写真家」なのではありません。地球の息吹を感じる写真を撮っているので「地球写真家」です。よく誤解されるので注釈を添えておきます。